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Pi……
PiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPi


電子音で目が覚める。
何時もの朝だ。
何時もと同じ時間にセットしてあるのだから、何時もと変わらぬ時間であるとわかっているのに、何となく目覚まし時計を手に取り時間を確認する。
午前5時半。
何時もと変わらぬ起床時間。


勢い良くカーテンを開け、朝日を室内に取り込む。
毎朝、東側の部屋である事を嬉しく思う瞬間だ。
寝間着からジャージに着替え、2階の廊下を歩いて1階へ。途中、ドアの硝子越しに居間に誰も居ない事を確認し、洗面所へ向かい顔を洗う。少し、スッキリした。
髪を軽く梳き高い位置で一つに纏めたらタオルを一枚首に掛け、玄関へ。
運動靴を履き、外へ出る。毎朝の日課、ジョギングに出掛けるのだ。

近所の犬や、同じくジョギングをしている方に挨拶をし、一通り走り終えたら家に戻る。
気持ち良く流した汗をタオルで拭いながら家に入るのが、決まって6時半頃。
軽くシャワーを浴びて汗を落としてから、2階の自室に戻り、着替えをする。
手早く身なりを整えたら、学校用の鞄を手に部屋を出た。……隣室は、まだ静か。1階へ行くついでに軽くノックをしてみるも、返事は無い。
今日もまだ寝ているのか。
チラと時間を確認するが、まだそれ程慌てなくとも大丈夫だろうとそのまま階段を下りる。

「おはよう」
声を掛けながら居間のドアを開けると、ペットのシュネーに飛びつかれた。
笑いながら額に口付けると、食卓で新聞を読む父と台所の母が微笑みながら挨拶をくれる。
母が食卓へ皿を並べるのを手伝ってから、三人で食事を摂る。

父が読み終えた新聞を読みつつ、腕時計で時間を確認する。そろそろか。
「アル?そろそろうちのお寝坊さんを起こしてきてちょうだい」
何時も通りの母の言葉に苦笑しながら頷いて、2階の私の隣室、弟の部屋をノックしてから開ける。
散らかった机を見、昨夜は遅くまでシルバーアクセでも作っていたのだろうかと考える。
たった一人で、掛替えの無い、双子の弟。
可愛いと思うし、疲れているなら寝かせてあげたい。
しかし、甘やかしてはいけない。
「ほら、ギィ。朝だよ、起きて」
声を掛けても起きない事は百も承知している。いつものことだ。
猫と一緒に布団に丸まっていたが、勢い良く布団を剥ぎ取り、カーテンを明け室内に明かりを取り込む。眩しいのか手で顔を守るように覆い、むにゃむにゃと何事か言ったがちゃんとした言葉になって無いので無視。
布団を剥いだ時に落ちた猫が、シーツの上で伸びをした。
猫を抱き上げ、撫で……その手で弟の鼻を摘む。
「……ぐ、、、、~~~っ」
あ、起きた。
パッと手を払いのけ、勢い良く身を起こした弟に笑顔を向ける。
「おはよう、ギィ。今日も良い朝だよ」
私の腕から飛び降りた猫が、部屋から出て行った。


「置いていくよ」
玄関の姿見で身なりを確認し、声を掛ける。
ズダダダダ!と弟が2階から走り降りてくる大きな音を聞きながら家を出る。最後のドスンと言う音は、飛び降りたのだろうか。滑って転んだら危ないから、また今度注意しなくては。
「待ってよ、アル兄。置いてくなんてひでぇ」
「置いていくと言ったよ」
慌てて隣に並ぶ弟に視線を向ければ、そーだけどさ、と膨れる。
「あ」
「ん?」
「曲がっているよ。それに、緩い」
首を傾げる弟に持っていた鞄を押し付け、タイを直す。
これで、完璧。どこに出しても恥ずかしくない弟になったと思う。
「あのな、アル兄。いつも言ってるけど、こういうファッションなわけ」
不満なのか、緩んだネクタイを直すたびに言われている気がする。
だが、ネクタイの歪みは心の歪みだ。正さなくてはならない。
わかる?と尋ねる弟をはいはいとやり過ごし、きっと私は明日も同じ事をするのだろう。
朝が弱いのだから私と同じ講義を取らなければいいとか、そんな事をいつもどおり話ながら学校へ向かう。

私たちの通っている学園は、幼等部から大学部まで連なる大きな学園だ。近隣一体は其処に通う学生達が住んでおり、学園都市となっている。鎌倉にも似たような学園都市があるそうだが、私は行った事が無いのでよくわからない。
彼らもまた、私たちと同じ様に日々を学業に費やし、同じ様に学生生活を満喫して過ごしているのだろう。


昼休みを多く取れるように、私は昼頃の講義は取らない。
購買で買い物をしたり、カフェテリアで紅茶を飲みながら読書をしたりしてゆっくりと過ごす。
購買はいつも人込みが凄い。その上、購買のおば様方は決まった時間にならないと売ってくれない。時間厳守は素晴らしい事だと思うけれど、人が殺到すると私は困るのだ。……気に入りのやきそばパンとチョココロネが買えなくなってしまうから。
弟と居る時は弟が勝ち取ってきてくれるのだが、どうも私一人だと中々上手いこと事が運べなかったりする。弟は人込みでもスイスイと行けてしまうのに、私は行けない。手先も何もかも器用で、本当に自慢の弟だ。
今日は弟の入っているサークルの関係で都合が悪いらしく、弟が居ない。つまり私は、やきそばパンもチョココロネも入手できなかったのである。せめて、キャラクターパンだけでも入手出来ていれば心が晴れたのだが……。因みに、最近学園内では『僕を食べて、エンドブレイカーになってよ』と言うマスコットキャラクターが人気らしい。そのキャラクターパンが実に好く出来ているとかで……食べてみたい。

「あ。先輩」
噂のキャラパンがどんな食感で具はどうなっているのだろうかと真剣に考えていたら、声を掛けられた。
涼やかなショートカットが愛らしい、フェンシング部の後輩だ。手にはたくさんのパンを抱えている。4階にある教室から毎日素晴らしい速さで購買へ駆け込むとかで、二つ名があるのだと誰かが噂をしていたのを聞いた事がある。毎度の事ながら流石だ。
「先輩、これ。良かったら、どうぞ」
差し出されたパンの意味がわからなくて首を傾げると、どうぞ、と押し付けられた。
大好きなやきそばパンとチョココロネだ。
驚いてパンと彼女の顔を見比べると、屈託の無い笑顔を向けられる。
「それ、好きですよね? いつも弟さんが大事そうに抱えてるから、先輩のかなって」
何て良く出来た子なのだろうか。着眼点も素晴らしい。
「じゃ、僕行きますね」
そう笑って、彼女は颯爽と駆けて行く。
後姿にありがとうと、今度ケーキでも奢るよと声を掛けると、振り向いて笑顔で手を振り替えしてくれた。
腕に抱えた大好きなパンを眺めながら、彼女には社会人の恋人が居ると聞いた事があったのを思い出す。出来た彼女には勿体無い、このロリコン○ねば良いのにと思った。

芝生に腰を下ろし、やきそばパンを頬張る。
美味しい。本当にあの購買のやきそばパンは美味しい。神がかっているとさえ思える。
明日も明後日も、このやきそばパンを食べたいと思えるくらい美味しい。

グレン先生がところ構わず愛を囁いていたり愛が重かったりは何時もの事だし、後輩のノア君が音楽室を占拠するのも何時もの事。また、鎌倉にある学園の生徒であるアデル君を何故か見かけたりするのも何時もの事。彼は私のライバルなので油断が出来ない。(主にやきそばパン的な意味で)
鎌を振り回して大暴れする番長が居たり、魔女っ子になる先生や用務員さんがいる学園ではあるけれど、やきそばパンを頬張れば今日も平和だなと思えてくる。
それくらい、このやきそばパンはすごいのだ。

家に帰ってそう弟に話したら、何かヤバイ薬でもやきそばパンに入っているのではないかと心配された。
何故だろう。とても美味しいのに。







と言う夢を見ました。
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