EB
薄く靄の掛かった、忘れられた町。
梯子や階段を上り下りせねばならず、正直面倒だと思った。
何より、梯子を使うと手が汚れてしまうから煩わしい。
少し不機嫌になりつつも曲がり角を曲がり、また階段。
そこからまた上に上る梯子があったので、手を掛ける。ああ、また汚れた。
薄い、汚れた、靄。
砂埃なのだろうか?
好きにはなれない。
何より視界が悪い。
こんなに昇ったのに、全体も見渡せないではないか。
……好きにはなれない。
ああ、本当に。
――此処は何処なのだろう。
梯子や階段を上り下りせねばならず、正直面倒だと思った。
何より、梯子を使うと手が汚れてしまうから煩わしい。
少し不機嫌になりつつも曲がり角を曲がり、また階段。
そこからまた上に上る梯子があったので、手を掛ける。ああ、また汚れた。
薄い、汚れた、靄。
砂埃なのだろうか?
好きにはなれない。
何より視界が悪い。
こんなに昇ったのに、全体も見渡せないではないか。
……好きにはなれない。
ああ、本当に。
――此処は何処なのだろう。
Pi……
PiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPi
電子音で目が覚める。
何時もの朝だ。
何時もと同じ時間にセットしてあるのだから、何時もと変わらぬ時間であるとわかっているのに、何となく目覚まし時計を手に取り時間を確認する。
午前5時半。
何時もと変わらぬ起床時間。
PiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPiPi
電子音で目が覚める。
何時もの朝だ。
何時もと同じ時間にセットしてあるのだから、何時もと変わらぬ時間であるとわかっているのに、何となく目覚まし時計を手に取り時間を確認する。
午前5時半。
何時もと変わらぬ起床時間。
――夢を見た
真皓の薔薇園で、楽しそうな高い声が響く。
日傘を差した中年の女性とまだ幼い銀髪の少年が手を繋ぎ、白薔薇園を散策していた。
滅多に外に出ることも無いのだろう。銀髪の少年の肌は雪のように白く、真皓の薔薇園に溶けてしまいそうな程儚く見えた。
「ばあや、ばあや」
「はい。何でございましょうか、坊ちゃま」
真皓の薔薇園で、楽しそうな高い声が響く。
日傘を差した中年の女性とまだ幼い銀髪の少年が手を繋ぎ、白薔薇園を散策していた。
滅多に外に出ることも無いのだろう。銀髪の少年の肌は雪のように白く、真皓の薔薇園に溶けてしまいそうな程儚く見えた。
「ばあや、ばあや」
「はい。何でございましょうか、坊ちゃま」
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