Magnolia

星霊リヴァイアサンを見ました。とても、美しかったです。
あの美しさを表現する言葉が思い浮かばず、ただただ美しいと感じました。
――色々なものを持っていかれそうな……強く、強く惹かれる美しさでした。


セレンさんとクラウスさんと、出掛けさせて頂きました。
【リヴァイアサン大祭：ロットフェラードの氷姫の森】

クラウスさんが目に見えてわかるほどガチガチに緊張されていて、面白かったです。
……記憶を辿っても、私にはああいった時期は無かったので、少し羨ましい、かな。
ああ、でも。多分性格の問題でしょうね。
私がこれまでの生で憧れた女性は、――……ただ一人、ですから。

余談でしたね。
ああ、そうそう、羽根に願掛けもしたのですよ。
私は本当に小さい事ばかりを願ってしまうので、聞かれてしまうと恥ずかしい、な。
大きな事を望んでも、仕方が無いし、思い浮かばないので……どうしても小さい事に。
ですが、「幸せは小さなつみかさね」と言う言葉がありますよね。


それと……エルフの人達はリヴァイアサンに願掛けをするようですが、
皆さんは何か願い事をされたのでしょうか？

皆さんにとって、良い夜となりますように。

花の王宮で負傷したりで、暫く書けておりませんでしたね。
ここ暫く体調も落ち着いて、使用人達の目も……（辺りを見回し）……大丈夫、ですね。
……物を持つな、本も持つな、筆も持つな、とそれはそれは酷いものだったのですよ。
やっとこうして自由に過ごす事が叶い、普段気にしていなかった五体満足と言うものに喜びを感じてしまいます。

……本は暫くしたら読んでましたけど。

そういえば、母がわざわざ訪ねてきてくださいました。
心配してくださるのは嬉しいのですが……何と言うか…………うん。
食事も自分でさせて貰えないのですよ。
髪で遊ばれるのは良いのですが、この歳で食べさせてもらうのはちょっと……。
いえ、読書してる時なら良いのですけどね。

怪我をするとどうなるか、よく勉強できました。

（真っ白、真白、真皓――）



――天国？



（目が覚めたら、そこは――）