Magnolia

　

笑顔と言う仮面で武装して腹の探り合いをする場所は、常に戦場。
優雅に見せかけ、その下では黒く、澱んで、醜い場所だと思う。

「アルトゥール様は、ハイデマリー様に瓜二つですな」
社交界に出入りする様になってから、何度も掛けられる言葉。
その言葉が、私はとても不快だった。
「……、ありがとうございます」
一呼吸置いて、笑顔と共に吐き出す言葉。
その言葉も、私を不快にする。自分が吐いた言葉が、己を蝕んでいくのだ。
私の笑顔と言葉に内包された意味も捉えずに、続く意味のない会話。

母に似ていると言われるのは、嫌いだった。



私は母ではないし、母に成り得ない。
そして、母は私よりも美しい。




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前回の対。
もう一度言うけど、マザコンじゃないよ。

眼科か精神科いけよ、バーカって思ってる。